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地域みらい留学 対談企画

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地域みらい留学では、各業界のフロントランナーの方々と対談企画を行っています。
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記事一覧

アイデンティティとコンフィデンスを育み、 自分の人生にオーナーシップを。

一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォームは、日本を代表するリーダーの方々に「ビジョンパートナー」となっていただき、新しい発想とアイディアで、力強く一緒に未来を築いていただいています。 このシリーズでは、ビジョンパートナーの皆さんが思い描かれている未来についてお聞きしていきます。 水谷:荻野さんには高校3年生の娘さんと高校1年生の息子さんがいらっしゃり、お二人ともスイスの学校で学んでいるそうですね。どういうきっかけで留学をすることになったのでしょうか? 荻野:娘が小学

居心地の良い世界を飛び出し、人とかかわりリアルを知る体験を!

水谷:高橋さんは、大学を卒業してインテリジェンスに入社して以来、ずっと人材業界で活躍してこられました。特に、「どこに行っても通用する生きる力=ポータブルスキル」の大切さを主張してこられた姿がとても印象的です。そんな高橋さんの原点、原体験はどのようなものだったのでしょうか? 高橋:子どもの頃に、家業を手伝っていた経験ですね。私は大分県国東半島の小さな町の生まれで、実家はプロパンガスの販売店をやっていました。プロパンガス以外にもガス器具やお米、タバコ、お酒などいろいろ扱っていて

【対談】トビタテ!留学JAPAN留学生 × 地域みらい留学生 〜“越境”で育まれる力の正体〜

昨年、海外・国内それぞれの留学先で新型コロナウィルスのパンデミックに直面しながらも、探究したい分野についての学びを深めていったふたりの留学生に『越境体験をすることで得られること』をテーマに語っていただきました。(ふたりはこの対談が初対面です) 今後 留学を検討されている方はもちろん、コロナ禍での留学について不安に思われている方々にもぜひお読みいただきたい内容になっています。 ともに2002年生まれで現在19歳の小宮さん・池本さんのまっすぐなメッセージを、ぜひご一読ください。

同質を集めて枠にはめる時代は終わり。 異質と出会い多様性のなかでもまれ、 感じ考える体験が、人を育てる。

水谷:安渕さんには、地域みらい留学の先駆けとなった島根県立隠岐島前高校に実際にお越しいただきました。ISAK(インターナショナル・スクール・オブ・アジア軽井沢)の立ち上げなど、さまざまなかたちで次世代の育成や意志ある人たちの応援をされてきた安渕さんの目に、島の高校生たちはどのように映りましたか? 安渕:島(海士町)では、高校生たちと車座になって対話をする機会がありました。みんな「なぜ自分はここに来たのか」をしっかりと語れることに驚き、また同時に、この子たちは偶然ここに来たわ

【Jリーグチェアマン 村井満 × 水谷智之】飛び込んだ地域を、ホームタウンに。トップ選手に共通する”人生のオーナーシップの握り方” とは?

人事、人材育成から教育、サッカーへ。キャリアは偶発的だからこそおもしろい水谷:村井さんも僕もずっと人事や人材育成をやってきて、村井さんはリクルートエージェントという一大人材会社のトップも務められました。そこからJリーグのチェアマンに抜擢されたというのはサプライズでしたね。 村井:選手も監督も経験していない人間がチェアマンになるなんて、前代未聞でしたからね。僕自身が一番驚いた(笑)。高校時代にサッカーをやっていてサッカーが好きだったという縁もあって、リクルートエージェント時代

【トビタテ!留学JAPAN 船橋力 × 水谷智之】ルールの異なる世界へ飛び込め。 “越境”体験が、変化に対応する力を育む

越境や挫折の経験が、人とつながる力の素地になる水谷:僕らがやっている「地域みらい留学」では、“越境”を一つのキーワードにしているんです。ここでいう“越境”とは、例えば留学とか旅とか転校とか、「自分にとって快適で安心・安全な領域から飛び出し、異質な世界へ踏み込む」という意味合い何ですが、私はこれからの予測不能な時代には、この“越境”を若いうちに体験しておくことが非常に重要だと考えています。 船橋:なるほど、“越境”ですか。これからは変化に柔軟に対応する力が求められますからね。

異質との出会いこそが人を育てる。 さあ、「当たり前」の世界から飛び出そう。

水谷:長年、リクルートで人材育成事業や教育事業に携わってこられた竹原さんが、東大に行かれて、現在は留学生向けのキャリア支援プログラムの運営や外国人に特化した就職サポートをされている。どのような経緯や思いがあって、今の事業に取り組まれているのですか? 竹原:東大で副理事を務めていたときに、当時の総長が「異質との出会いこそが人を育てる」と常々おっしゃっていたんです。海外からの留学生の就業支援を行うキャリアサポート室を作るというのが私の初仕事で、その後も留学生をサポートする仕事に

人生のオーナーシップは自分が握る。 決められた枠を超え、異質と出会い、人とつながろう。

水谷:まずは、蓑田さんが取り組んでいらっしゃる活動「100万人のクラシックライブ」について、始められたきっかけや目指すところをお聞かせください。 蓑田:一般的に敷居の高いクラシック音楽をもっと日常的に楽しめる場を作ろうということで活動しています。私自身、60歳を過ぎる頃まではクラシックにはまったく縁がなかったのですが、あるとき、目の前で生演奏を聞き、まさに心が震える思いがしたんです。素晴らしさに高揚すると同時に心が穏やかになる。そして、その場にいる人たち同士が心を通わせる。

高校時代に大切なのは、裾野を広げておくこと。 異質なものと対話する力は、世界を救う。

水谷:岩井さんは、経営者である傍ら、「ISL」、「社会イノベーター公志園」、「アスペン・セミナー」といった社会人の学びの機会づくりに携わられていて、教育や学びへの興味や意欲の強い方だという印象があります。その原点はどこにあるのでしょうか? 岩井:私は学ぶことが好きですし、教育は人間にとって絶対的に必要で大事なことだと考えています。そして、自分が教育を受けて得たものは社会に還元していくべきだという思いもあります。こう考えるようになったのは、両親の影響が大きかったと思います。父