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【高2留学】365を振り返ってみて、今だからこそ思う高校時代に越境することの価値|2期生体験談|連載第2回

初めまして地域みらい留学365、2期生の中西陽琉です。
1月〜3月までの計3回、私が365留学を経験したからこそかけるような記事を書かせていただきます。
初回は「365を振り返ってみて、今だからこそ思う高校時代に越境することの価値」というテーマです。

<プロフィール>
名前:中西陽琉(地域みらい留学365 2期生)
在籍校:成蹊高等学校(東京都)
留学先校:高知県立嶺北高等学校(高知県)


留学を通して


ーなぜ留学に?

私が地域みらい留学365に挑戦をしたのは、高校1年生のころ精神疾患になり全日制の学校に通うことが難しくなったことが始まりです。自分はなぜ全日制の学校に通っているのか、理由を考えた時に私が辿り着いた答えは、たくさんの人と関わり合い対話をすることで人格的成長を目指すためというものでした。そこで私は自分とは異なった環境で育ってきた人と関わりを持つために地域みらい留学365に行くことを決めました。
 
ー改めて、留学を振り返ってみて今何を思いますか?

私は留学を振り返って大きく2つの学びがあったと考えています。
1つは「正解」は普遍的なものではないということです。例えば学校に関する「正解」として、友達は多いほうがよい、偏差値の高い進学先に行くことがいい、などがあるでしょう。しかし、これはある人にとっては最善の選択であっても、ある人にとっては最善であるとは言えないこともあると思います。そのため自分にとっての「正解」を探すことが大切だと感じました。
2つ目は視野が広がったということです。自分は今まで経済的に恵まれていて、東京という場所柄、選択肢が多い人と関係をもつことが多かったです。しかし、留学で様々な環境の人に出会うことで、自分の世界は狭かったと感じました。例えば東京では病院や習い事など複数あるものから自分で選ぶことができますが、留学先ではそれができませんでした。その他にも進路など様々な違いがありました。 

越境経験の価値


ーー今だから思う、高校時代の越境経験がもたらす価値とは?

私は前述した学びや、留学の経験を通して、越境経験に対して3つの価値を感じました。①「マイノリティー留学」としての価値②「外れる」ことでの価値③「わからない」を楽しむ価値です。

ー①「マイノリティー留学」としての価値ー

我々は普段同じような価値観を持った人々と生活をしています。なぜなら家庭の経済状況や、教育環境、性別などが影響しあうからです。しかし越境経験をするということは環境が変わるため周囲の価値観も変わります。土地が違えば特徴や生活、文化が変わるためです。そんな環境に越境すると、自分がマイノリティーであることを知るのです。私はそこに価値があると考えます。ソクラテスの無知の知のように、自分は社会のことを知らなかったんだという事実を突きつけられた時に成長があるのです。また、新たな価値観を持った人が自分の周りにいることで、自らの価値観も多様に変容することが考えられます。実体験として私が最も大きく感じた違いは、進路選択でした。在籍校ではMARCH以上の偏差値の大学に行くことが当たり前であるという風潮があるなか、留学先ではそもそも大学に行く人すら少なかったのです。地方の高校生が東京に比べて大学進学が少ないことはもちろん知っていたことでした。しかし、実際にその状態を見て、その価値観を持った人と触れ合う事は刺激になりました。そして実際私は自分の進路についてを見直す機会になったのです。

ー②「外れる」ことでの価値ー

我々はどんな家庭で生まれたとしても自分の決められた「レール」上を歩んでいるように感じている若者が多いと考えています。例えば私の周りだと中高一貫校の学校に中学受験で入学し、大学はある程度の偏差値の大学に行き、上場企業に入社することが「あたりまえ」と考えています。私たちはこの状態をいわゆる「敷かれたレールの上を歩んでいる」ように捉えているでしょう。しかし越境経験をすることは一度自分の意志でこの「レール」から「外れる」ことと私は捉えたのです。このように「外れる」を経験すると自分と向き合い、本来自分が欲していることを理解し、その心の内を達成するために行動できるようになると考えました。また「外れる」ことを決めることは勇気がいることでしょう。そのため越境経験はいわば「挑戦することへの挑戦」とも考えられると私は感じています。

ー③「わからない」を楽しむ価値ー

私は留学が自分の将来に役に立つかを考えたとき、現時点で自信を持って答えることはできないと感じました。なぜなら留学をしなかった時の学びは想像もつかないからです。そのため心の中には留学に行くことが自分にとってプラスになったのかの自信が持てない「モヤモヤ」があります。しかし、私はこの感情こそが越境経験の魅力であり価値であると考えています。そもそも私は「モヤモヤ」を抱えていることを自覚することが大事だと考えます。なぜなら我々は「モヤモヤ」に触れたときに全てが始まります。子どもが季節が変わる理由がわからないなら、それを理解しようと努力するはずです。それに加え、「モヤモヤ」を解決しようと努力するときには全力で楽しむことが大事だと思います。正確には全力で楽しむことができた先に「モヤモヤ」を乗り越えることが出来るのです。例えば私はボードゲームが好きですが、難易度の高いゲームを頭を抱えながらやってもクリアすることは出来ません。しかし、世界観に入り込み楽しむとクリアすることができるのです。このように楽しむことで壁は超えることができると考えます。
 

これで1回目の連載記事はおしまいです。次回は、東京の在籍高校に戻ってからの話や、進路にまつわる話を書いてみたいと思っています。次回も読んでいただけると嬉しいです。

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