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地域みらい留学 対談企画

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地域みらい留学では、各業界のフロントランナーの方々と対談企画を行っています。
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#保護者向け情報

同質を集めて枠にはめる時代は終わり。 異質と出会い多様性のなかでもまれ、 感じ考える体験が、人を育てる。

水谷:安渕さんには、地域みらい留学の先駆けとなった島根県立隠岐島前高校に実際にお越しいただきました。ISAK(インターナショナル・スクール・オブ・アジア軽井沢)の立ち上げなど、さまざまなかたちで次世代の育成や意志ある人たちの応援をされてきた安渕さんの目に、島の高校生たちはどのように映りましたか? 安渕:島(海士町)では、高校生たちと車座になって対話をする機会がありました。みんな「なぜ自分はここに来たのか」をしっかりと語れることに驚き、また同時に、この子たちは偶然ここに来たわ

異質との出会いこそが人を育てる。 さあ、「当たり前」の世界から飛び出そう。

水谷:長年、リクルートで人材育成事業や教育事業に携わってこられた竹原さんが、東大に行かれて、現在は留学生向けのキャリア支援プログラムの運営や外国人に特化した就職サポートをされている。どのような経緯や思いがあって、今の事業に取り組まれているのですか? 竹原:東大で副理事を務めていたときに、当時の総長が「異質との出会いこそが人を育てる」と常々おっしゃっていたんです。海外からの留学生の就業支援を行うキャリアサポート室を作るというのが私の初仕事で、その後も留学生をサポートする仕事に

人生のオーナーシップは自分が握る。 決められた枠を超え、異質と出会い、人とつながろう。

水谷:まずは、蓑田さんが取り組んでいらっしゃる活動「100万人のクラシックライブ」について、始められたきっかけや目指すところをお聞かせください。 蓑田:一般的に敷居の高いクラシック音楽をもっと日常的に楽しめる場を作ろうということで活動しています。私自身、60歳を過ぎる頃まではクラシックにはまったく縁がなかったのですが、あるとき、目の前で生演奏を聞き、まさに心が震える思いがしたんです。素晴らしさに高揚すると同時に心が穏やかになる。そして、その場にいる人たち同士が心を通わせる。

高校時代に大切なのは、裾野を広げておくこと。 異質なものと対話する力は、世界を救う。

水谷:岩井さんは、経営者である傍ら、「ISL」、「社会イノベーター公志園」、「アスペン・セミナー」といった社会人の学びの機会づくりに携わられていて、教育や学びへの興味や意欲の強い方だという印象があります。その原点はどこにあるのでしょうか? 岩井:私は学ぶことが好きですし、教育は人間にとって絶対的に必要で大事なことだと考えています。そして、自分が教育を受けて得たものは社会に還元していくべきだという思いもあります。こう考えるようになったのは、両親の影響が大きかったと思います。父