「おためし地域留学」 in 佐賀県有田町
おためし地域留学とは?
「おためし地域留学」は、「地域みらい留学」を推進する地域・教育魅力化プラットフォームが全国100以上の地域と築いてきたネットワークを活用し、地域の学校・自治体・ローカルプレーヤーと連携して初めて実現できる、”ここでしか得られない本物の体験”を提供するプログラムです。
今回ご紹介するのは、2024年6月15日(土)-16日(日)の1泊2日で実施した佐賀県有田町でのプログラム。参加してくれたのは、東京・神奈川・大阪・長崎・鹿児島から1名ずつ、中学3年生3名、中学2年生2名の5名です。1名を除き、佐賀県に来るのは初めてというメンバーでした。2日間の様子をレポートします。
DAY1:「おためし地域留学 in 有田町」
12:00 有田駅で集合
少し時間に余裕があったので、観光案内所に立ち寄り、有田町の概要についてレクチャーいただきました。
12:30 「有田工業高等学校」を訪問
まずは、チェックイン・オリエンテーション。初めましてで緊張感があるなか、今回のプログラムに期待していること、好きなこと・得意なことなどについて、1人1人、しっかり自分の言葉で、語ってくれました。歴史が好き、行ったことのない遠くへ行ってみたかった、地域留学に興味があったなど、参加動機はさまざまでした。
チェックインの後は、セラミック科の小川先生、デザイン科の川崎先生に校内ツアーへ(古賀教頭、コーディネーターの岩谷さんにもサポートいただきました)。
14:30
“伝統のものづくりを知るフィールドワーク”をスタート。今回のプログラム全体をコーディネートしてくださった、NPO法人灯す屋の佐々木元康さん、石橋真太さんのガイドで、「泉山磁石場」から歩き始め、江戸時代から続く歴史的な街並みを散策しました。
16:00
創業70年、上絵付け専門の「松尾錦」工房を訪問。松尾嘉之さんの有田焼や仕事、地域に対する想いをうかがった後、有田焼の絵付け体験。筆を動かしながらも、笑いも絶えず、打ち解けたムードに。時間いっぱいまで使い切って作品を完成させました。
18:00
夜ご飯は、工房のすぐ裏手にある「灯すラボ実験室A」で、有田工業高等学校に通う高校生も一緒にBBQ。ご飯を食べながら、将来何になりたい?なども話しながら、すっかり1チームになりました。21:00には解散、男子女子に分かれて、それぞれ寮に宿泊。
DAY2:「おためし地域留学 in 有田町」
7:30
地元のおばあちゃんたちが腕を振るう「キッチングランマ」で朝ごはん。西山美穂子さんに伝統食の「豆ごはん」と「ごどうふ」を紹介していただきました。朝ごはん後は、卓球台とピアノを見つけてしまった・・・こればかリは見過ごせず、少し腹ごなしの時間をとりました。
9:15
「灯すラボ実験室A」で、プロダクトデザイナーの岩尾玄樹さんと“有田の今を知る対話とワークショップ”。岩尾さんは有田町の出身で、現在は東京との二拠点生活をされています。新しい切り口で伝統をつないでいきたいというお話を伺った後、岩尾さんのプロダクである「ぬりえもん」(有田焼の伝統図柄のぬりえ)に挑戦。
11:00
最後のワークショップとして、それぞれが撮影したorピックアップした写真を使って、2日間を振り返りました。同じモノや景色の写真もあれば、「いつ撮ったの?」という写真もあり、改めてそれぞれの視点の違いの面白さを実感。
12:00
ワークショップ後は、当初は駅に向かって解散という予定でしたが、松尾さんから子ども食堂をやっているからぜひ寄ってお昼を食べていってと声をかけていただき、地域の方に混じってランチ。主催の吉野佳子さんから多世代でごはんを食べる場づくりへの想いも伺いました。
13:00
有田駅で解散。口々に「帰りたくない」と言いながら、みんなの住んでいる地域をまわりたいねという話で盛り上がっていました。名残惜しいムードになりつつも、最後はいい笑顔で。
今後も全国でプログラムを展開予定です。地域への一歩を踏み出してみたい!
中学生のみなさんのご参加をお待ちしています。
<一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォーム>
「意志ある若者にあふれる持続可能な地域・社会をつくる」というビジョンを掲げ、2017年3月に島根県に設立した教育事業団体です。
日本全国100高校以上と連携しながら、中学卒業後に地域の枠を越えて生徒一人ひとりの夢や価値観に合った地域・学校で1〜3年間過ごすことができるシステム「地域みらい留学」をはじめとした、教育事業や地域活性モデルをつくり続けています。