テーマ別説明会「学外学習サポート充実!」開催レポート
学校紹介①『資格王に君はなる!』
島根県立隠岐水産高等学校(島根県)
◆資格の取得を全力サポート
資格とはいろいろな職業に就くために必要だったり、車に乗ろうと思った時や、船に乗って釣りをしようと思った時など必要になります。
隠岐水産高校はそのような資格取得を手助けしています。授業でも資格取得に関わる勉強もしますし、補修で資格取得に向けて学校全体でサポートしています。
そのようなサポートのおかげもあって、全国の水産海洋系の高校と比べても資格の取得率はかなり高い水準になっています。去年は、全国で1名しか受からなかった一級海技師の合格者も出ています。
昔の言い方で言うと「手に職をつける」状態で、卒業して欲しいなと思っております。
要望があればこのような小型船舶の講習も受けることができますし、放課後、部活が終わった後からでも参加できる補習も行っています。
◆学外サポート
校舎から歩いて1分のところに、寮があります。写真で言う赤い屋根の建物です。先生方がこの寮に常駐したりしているので、そこでよく寮生は勉強のことについて質問をして教えてもらったりしています。
学校紹介②『本校の教育環境は、夢への滑走路!!』
愛媛県立宇和高等学校 三瓶分校(愛媛県)
◆学校について
宇和島高校三瓶分校の教材は、教科書だけでなく、学校の周りにある豊かな自然です。四国ジオパークにも認定された、美しい自然の元で特色ある学校生活を送っています。
これは僕(生徒さん)が自然科学部の活動としてジオガイドをしているところです。
◆学習サポートについて
2020年9月より新しい公営塾がオープンします。全国にいろいろな公営塾はあると思いますが、他と違う点は、まだ始まったばかりという点です。講師の岡島さんは京都大学出身で、理系科目は岡島さんがいればバッチリです。
三瓶分校の公営塾は0から始まります。全国の公営塾の良いところを取り入れながら、三瓶地域の自然を生かしたここでしかできない教育を開発し、追求していきます。教科書でしかみたことのないような自然がそこかしこに広がっているので、学習したことと、身近にあるものとを行き来しながら学ぶことができます。
学習サポートは、そんな公営塾だけではありません。
実は三瓶分校は生徒数が48人に対して、先生が20人という比率で、少人数で丁寧な学習しどうが可能です。私(先生)が持っている授業で、生徒が一番少ないのは3人です。
◆下宿先について
寮はありませんが、下宿を確保しています。徒歩10分で周りにお店も多く目の前がドラックストアという便利なところ(下宿1)もあれば、学校から徒歩2分で家族全員で住むこともできるような一戸建てのお家(下宿2)まで揃っています。
食についても、高校として地域のお店数店舗と連携しおり、チケット制でいろいろなお店の味が楽しめます。
学校紹介③『わたしと世界を知る!無料公営塾燈心嶺
』
高知県立嶺北高等学校(高知県)
◆嶺北高校の魅力
ご覧の通り、嶺北高校にはたくさんの魅力があります。
牛の写真が出ていますが、地域に出て嶺北の魅力や課題を探る探究学習、セカイとつながる、海外語学研修制度や、農業×商業コースなどの多様なコース選択と言った、生徒の興味関心に幅広く対応した学びの形を作っていけるというのが何よりの魅力です。
◆無料公営塾燈心嶺(とうしんりょう)について
そんな中でも今回特にお伝えしたいのが、無料公営塾の燈心嶺です。
こちらが燈心嶺の普段の学習風景です。
燈心嶺はみなさんが塾と聞いてイメージするような、与えられた課題を勉強だけではありません。
私たちが一番大切にしていることは、みなさんが学びを通して自分「わたし」を見つけるんだ、ということです。何のために勉強しているのか。大人でもなかなか答えることのできないこの問いに、生徒一人ひとりが胸を張って答えることができる、そんな教育を目指しています。
具体的には、独自のキャリアプログラム「燈心嶺學」で、自分の興味関心って何だろう、何のために勉強しているんだろうと、答えのない問いに対して、みんなでワークを通して向き合ったりしてきました。
そしてそこで見つけた興味を、さらに掘り下げる探究学習にも力を入れています。
生徒の中には、魚に興味がある生徒で地域の川などに調査に行ったり、好きや興味をすぐに行動に移すことのできる環境が整っています。
◆寮と塾が一体となった施設について
そして何と、2021年には寮と塾が一体となった新しい施設がオープンします!
学校紹介④『「やればできる」を「やったらできた」に。』
新潟県立阿賀黎明高等学校(新潟県)
◆阿賀町について
阿賀黎明高校がある阿賀町は、JRで東京から3時間20分、車だと練馬ICから4時間10分のところにあります。
SLが有名で「川と温泉と雪と発酵とSLのまち」と言われたりしています。
◆学校について
明治35年に開校しており、100年以上の歴史があります。
ボートでインターハイに出場したり、少人数学習、最近ですとふるさとCM制作といって、地域の魅力を集めた動画を作る学習などもしています。
◆寮について
今ちょうど寮を整備しておりまして、元々温泉施設だったところを寮に改修しています。日帰りの温泉施設との併用をしたり、厨房施設を活用して高校生がカフェを運営したりする予定なので、地域の人たちとの交流も自然と生まれるような寮です。
◆公営塾について
公営塾「黎明学舎」は2016年から運営しています。
高校の正門から徒歩30秒で、今特に力を入れているのは国語の範囲で、論理的思考力や判断力の強化で、個別のサポートで学習週間作りのフォローをしています。
◆地域プロジェクトへの参画
地域の様々なプロジェクトにも参画していまして、自然や地域の人たちと触れ合う機会がたくさんあります。参加していた生徒の中で「自然は嘘をつかない」という名言を行っている生徒もいまして、とても印象に残っています。
◆学習で大切にしていること
黎明高校では「やればできるをやったらできたに」ということを大切にしています。よく「挑戦」という言葉を聞きますが、挑戦には成功と失敗があります。でも私たちが使っている「実験」という言葉には結果しかありません。先ほどの地域プロジェクトなどの機会を得て、実験をし、それによって出た結果を元に振り返り・対話をするというサイクルを大事にしています。
そして、自分ひとりの「わたしの学び」から、みんなでやる「わたしたちの学び」移すことで「やればできる」ではなく「みんなでやったらできた」に変化することができたらと思ってやっています。
そのような探究的な学びを後押ししてくれる地域の方々を「伴奏者」と位置付けて、生徒と一緒に学んでもらう制度を作っていたりもします。
今年の夏には、生徒が地元の麹屋さんと一緒に「発酵カフェ」というお店を開いたり、実験の機会を掴み取って行っています。
Q&Aセッション
Q公営塾などの学習支援体制はどんなものがありますか?
Q生徒さんたちは寮や私生活ではどう過ごしていますか?お昼ご飯などはどうしていますか?
おわりに
今回のセッションでご紹介した高校は、どこも学外サポートの面では公営塾や地域の人が一体となって、生徒の学びをサポートしていて、とても生徒の学びに対しての熱が伺えました。学内学習も、少人数でもきめ細やかなサポートがあり、それも都会の人口が集積している高校ではできない、地域ならではの魅力だと感じました。
どの高校も、情報発信を積極的にされています。ぜひ興味を持った高校の情報にネットを通してアクセスしてみてください!
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