経験者が語る!卒業生に聞く「地域みらい留学」のリアル①
今回のnoteでは、地域みらい留学主催で行っているイベント「経験者が語る 地域みらい留学」で卒業生がお話ししてくださったことをぎゅっとまとめてお届けします。
2022年一発目となるこのイベントでお話ししてくださったのは、静岡県から四国の徳島県立城西高校神山校へ進学され、今年の3月に卒業されたばかりの井口結衣さん。
城西高校神山校に興味のある方も、地域みらい留学そのものに興味がある方もぜひ読んでみてください◎
地域みらい留学にいくまでの自分
今回お話ししてくださった井口さんは、中学生の頃まですごくおとなしい生徒だったそう。人と話すことが少なかったり、授業で手を挙げられなかったり…。
そんな井口さんが神山校を知ったのは、お兄さんがきっかけでした。お兄さんが大学のゼミで訪れた場所が神山町であり、それをきっかけに高校の存在を知ることになったとか。
高校を知ってからも、”周りの友達と同じように地元の高校に進学する”と思っていたそうですが、検索した時に見つけた川の写真を見て、その綺麗さに思わず引き込まれたとお話しされていました。
中学3年生の11月という受験ギリギリの時期に”神山を知るツアー”に参加し、受験することを決意。
その背景には、自然の豊かさに惹かれたことだけではなく、『自分のことを誰も知らない場所で、ゼロから始めてみたい』という思いもあったそうなんです。
おとなしい自分だったけど、本当はもっと話したいことがある。だけど、幼い頃からの友人ばかりの場所では、自分のキャラクターが決まっていてそうするのは少し難しい…そう感じていたからこその地域みらい留学でもあったと当時を振り返っていました。
このnoteを書いている私も地域みらい留学卒業生ですが、同じように今の自分を変えたいと思って受験していたので、すごく親近感が湧きました…!
初めての農業体験が、今の進路に。
留学先の思い出としてお話しされていた「農業体験」。3年間を通して田植えのお手伝いをしていたそう。
その時に初めて、生産者の顔を知らずに生きてきたことを実感したそうなんです。
どんな方が作っているのか、どんなふうに作っているのか、どんな大変なことがあるのか…普段食べているものの背景に初めて触れたことから、農業に興味を持つようになったとお話ししてくださいました。
そんな風に感じることの多かった田植えでお世話になっていた方をきっかけに、現在の進学先である東京農業大学北海道オホーツクキャンパスに進まれています。
農業をきっかけに進学を決め、現在は牧場でアルバイトをしながら大学で学んでいるとのことで、どこでどんな出会いがあるかはわからないんだな〜と気付かされました!
話し合える寮生だったから乗り越えられたこと
毎日一緒にご飯を作り、食べたことが振り返ってみると思い出に残っているとお話しされていた一方で、寮で暮らすことに対して、時に難しさを感じていたんだとか。
寮で暮らすことは、当たり前の基準が全然違う人と暮らすこと。
その違いが揃うことはないし、認め合うにも時間がかかるので、そこは難しい部分だったと思う。
そんな難しさを乗り越えられたのは、寮生のみんなが”話し合いができる人”だったからだとお話しされていました。毎晩ご飯の後に「話し合い」の時間が設けられていたり、個別にもよく話す関係性があったりしたことが、それぞれを認め合えることにつながっていったことが伺えました。
当時は当たり前になっていたみんなで毎日ご飯を作って食べていたことも、今一人暮らしをしてみてすごく楽しかったな〜と思い出す…と話されていたことからも、寮生との暮らしがすごく印象に残っているんだろうなと思いました。
「大人って面白い」と、今は思う。
地域みらい留学を経て変わったことは?と問われると、大人に対するイメージが変わったとお話しされていました。
中学生までの井口さんにとって、大人は「怒ってくる人」「疲れてそう…」というイメージがあったからこそ、神山に行って出会った大人たちがキラキラしていた事に驚いたんだとか…
好きなことを仕事にしている、生き生きしている姿を見せてくれる…そんな大人に出会って、「自分もこんな大人になりたい」と思うようになったそうなんです。
また、「高校生として」「地域みらい留学生として」ではなく、『井口由依』として向き合ってくださる人がたくさんいたことから、人と関わることが楽しくなったと教えてくださいました。
少しでも興味がある人を応援したい。
最後に地域みらい留学に興味がある方へのメッセージもいただきました!
イベントの動画を全て見たい!という方は、ぜひご覧になってみてください。
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