テーマ別学校説明会「地域の特徴とつながり」開催レポート
学校紹介①『まち全体の後押しで体験プログラム』_葛巻高校(岩手県)
岩手県の県庁所在地のすぐ北側に位置する、葛巻町。「ミルクとワインとクリーンエネルギーのまち」というキャッチフレーズがある葛巻町は酪農や山葡萄の生産が盛んだそう。
生徒数が144名と小規模な高校ですが、今年度の留学生は総勢36名とかなり多い割合とのことでした!
学校から徒歩10分ほどの場所にある寮では、こんなにもたくさんの行事が開かれているそう…!(名前もキャッチーなものが多くてすごく楽しそうです!!)
新入寮生を歓迎する入寮式、地域の方に畑を借りて野菜を育てること、流しそうめんや花火、お祭りへの参加…こんなに盛りだくさんなイベントがあれば、いろんな季節ごとに忙しくなりそうですね!
12月は地域の子どもやお年寄りの方々にプレゼントを届けに行く「くずまきサンタ」も行っているそうです。これまでプレゼントをもらう側だった高校生たちが贈る側に立つ、とっても素敵ですね!!
雪かきボランティアや酪農体験など、地域の気候や特徴に合わせた経験ができることも魅力の一つですね◎
楽しいことだけではなく、生徒一人一人の希望に沿った進路選択を後押しする環境も整っているそうです。寮という環境も、頑張る先輩の姿が見れる一つのポイントになっているのかもしれません。
葛巻高校が気になる方はぜひ、学校説明会に参加してみてください!
学校紹介②『地域の皆さんとITを学び、体験する場として情報ITフェアを開催!』_情報科学高校(島根県)
情報科学高校からは、千葉県から地域みらい留学で進学した1年生のお二人が「情報科学高校と安来での暮らし」について紹介してくださいました!
情報科学高校があるのは、島根県のもっとも東に位置する安来市。どじょうすくい踊りやイチゴが有名な、自然豊かな場所だそうです。
そんな情報科学高校の特色は3つ!
高校1年次には、全員で「Ruby」という言語を勉強するとのことでした。Rubyは島根で生まれた言語なので、そこにも地域らしさがありますね!
1年生で基礎となる教養を身につけた後は、「マルチメディア科」「情報処理科」「情報システム科」の3つの学科を選択していくそうです。学べる内容について詳しく知りたい方はぜひ、学校のHPをご覧ください!
全員がタブレットを用いた学習をしているということで、学習効率が上がっていることを実感されていました。スタディサプリを使ったり、すぐに調べたりできることで「自分で学ぶ」力がつきそうですね!
また、学んだスキルによって地域への貢献もたくさんしてこられています。実際にこのコロナウイルス感染拡大の状況を受けて、安来氏と連携してテイクアウトの注文サイトを作成したり、地元スーパーでドライブスルーで買い物ができる仕組みを作ったりしたそうなんです。(すごい…!)
「情報ITフェア」の開催なども行っている結果、地域の皆様からたくさんの要望をいただくようになり、地域課題に向き合う機会が増えたと話してくださいました。
PC室が4つ、pepperくんが居たり、液晶ペンタブ・iMac・iPadがあったりと学ぶには十分すぎる施設がある情報科学高校。また、男子限定の寮ではありますが、驚きの部屋代無料…
11月にも学校説明会があるそうなので、興味のある方はぜひご参加ください!
学校紹介③『最北礼文島で学びを深めよう!』_北海道礼文高校(北海道)
北海道の最北である稚内から、さらにフェリーで2時間の場所にある礼文島。夏でも涼しい気候であり、高山植物が豊かだそうです。
また、昆布やうに、ホッケなどの漁業も盛んなところであり、海の幸にも恵まれた島です。
礼文高校の生徒数は45名と、地域みらい留学参画校の中でもかなり小規模な高校です。卒業後の進路は国公立大学への進学から地元での就職までかなり幅広くなっているとのことでした。
そんな礼文高校では、地域の特色を生かした学びが多く展開されています。
礼文町は、子どもたちに対して「島の外のことを知ってほしい、国内だけではなく、国際感覚を身につけて欲しい」という思いを持っているそう。
そういった背景の元、高校1年次には全員が2週間もアメリカに渡っています。ホームステイや現地の高校生との交流などを行います。(費用は町の負担ということで、全員参加できる仕組みが作られていました…!)
他にも、高山植物が見られるという礼文島の特色を生かした学校設定科目「高山植物」という授業があるんだとか。
貴重な高山植物が群生しているところに足を運び、自然環境について学ぶことによって、保全への意識も高めているとのことでした。
学んだことをガイドに生かす授業もあるそうで、インプットするだけではなく、誰かに伝えるところまでできるのも素敵だなと感じました!
地域の受け入れ体制としても、学生寮「ポラリス」が設置されていたり、帰省交通費の補助や昼食代の半額補助などが受けられたりと手厚いサポートがあると紹介してくださいました。
礼文高校に興味のある方はぜひ、説明会への参加を検討してみてください!
学校紹介④『地域に愛され、地域を支える人材育成!』_倉吉農業高校(鳥取県)
鳥取県の真ん中、倉吉市にある倉吉農業高校では、年間たくさんの行事を通して地域に貢献しているそうです。
倉吉市は稲・スイカ・なしの栽培が盛んなほか、乳牛を育てることも多く行われているとのことでした!
鳥取県が農業の担い手を育てるために設立された高校で、その歴史はなんと136年!「生物科」「食品科」「環境科」の3つの学科がある倉吉農業高校ですが、推薦入学を行っているのは生物科のみであるとのことでした。
生物科の畜産コースでは、乳牛であるホルスタイン種を45頭も飼育されているそう!朝晩2回の搾乳を生徒が行っています。応用専攻では馬や羊、やぎ、豚の飼育をしています。
他にも、なしの生産やソーセージの加工などを行う「食品科」、お米の生産や販売、イノシシカレーの販売などを行っている「流通科」、花壇や庭の製作・ドローンを使った測量を行う「環境科」などがあります。
地域との交流に関しては、幼保小中との交流ということで稲を育てる所から、餅つきをして食べるところまで一緒にされているそうです。種まきや苗を植えることを一緒に行ったりと、地域とのつながりが世代を超えて行われていました!
他にも、倉吉駅前の花壇の装飾を担ったり、門松を作成し公共施設に提供するなども行っているそう。また、年間15回にわたる販売実習も、地域と学校とをつなぐ大事な行事になっています。
興味のある方はぜひ倉吉農業高校のHPをご覧ください!YouTubeではオンライン学校訪問もできちゃうそうです!
学校紹介⑤『トロピカルフルーツ&フィッシュ 奄美大島,瀬戸内町だからこそできる体験と学び!』_古仁屋高校(鹿児島県)
世界自然遺産に登録間近である、大自然に恵まれた奄美大島瀬戸内町にある古仁屋高校!
そんな瀬戸内町の魅力は、美しい海、トロピカルトロピカルフルーツ、新鮮な魚料理…とあげればキリがないそう。(マグロ丼の写真がとっても美味しそうでした…!)
地域の高校教育を担って91年と歴史ある学校ですが、現在全国から生徒が集う新しい高校への変革期だとお話ししてくださいました。
現在生徒数はちょうど100名!地域からの大きな期待のもとで、たくさんの学びがある学校です。瀬戸内町からの様々な支援の一つとして、県外生にはつい4万円の補助金が支援されるそうです。他には検定の補助や修学旅行日の補助も!
100人という人数だからこそ、生徒一人一人を大切に、一人一人が主役となれるような学校だそう。教員1人に対して生徒が5人と、贅沢な環境です…!
2年次には自らの進路希望に合わせて「進学コース」と「情報ビジネスコース」を選択します。
進学コースでは大学や短大、医療系専門学校への進学を目標として学びを進めます。毎年国公立大学への進学を決める生徒もいるなど、少人数授業ならではの濃い学びをされているようです!
情報ビジネスコースでは、商学科ではないものの、商学系の資格の高い合格率があったりと、こちらも手厚いサポートがあるようでした。
地域にもう一つある高校とのスポーツを通した交流があることや、地域のお祭りへの参加など、様々な形で地域とのつながりがあります。
「郷土・企業研修」では、あの有名な近大マグロの養殖場の見学にいったそう!(マグロにばかり反応していますが、羨ましい…!)
また、有名な「大島紬」に関する体験学習として着物の着付けを行うなど、自然だけではなく文化に触れる経験も多くあることが見られました。
隣の加計呂麻島で23kmを歩くイベントがあったり、動植物を観察し学習する授業があったりと、本当に書き切れないほどのイベントがあることを聞くことができました。
もっと知りたい!という方はぜひ学校へ見学にいってみてください◎
Q&Aセッション
※時間や質問の都合上全ての高校が答えていないものもあります。
Q. 情報科学高校さんへの質問です。理系のイメージが強いのですが、文系の場合難しいですか?
Q. 自炊する寮もあるとのことでしたが、学校との両立などいかがでしょうか?
Q. 入学後に保護者が参加できる行事はありますか?
おわりに
「地域の特徴とつながり」をテーマに、5つの学校がお話してくださいました。それぞれの学校に地域に根ざした特徴があったり、少人数だからこその良さがあったりと、一校一校の魅力が感じられる合同学校説明会でした。足を運んでみると、また違った印象を受けるかもしれません。ぜひ学校説明会や体験イベントへの参加を検討していただければと思います!
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