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数字で見るもっと地域みらい留学【後編】

こんにちは!もっと地域みらい留学編集部です!
数字で見るもっと地域みらい留学【前編】」に引き続き、後編をやっとこさリリースします!!

地域みらい留学卒業生42名にご協力いただき、地域みらい留学について気になる事をデータで見ていこう!という企画です。改めて協力してくださった卒業生の皆さん、ありがとうございました!

前編では「地域みらい留学を知ったきっかけ」や「地域みらい留学に行くまでのことをベースにお伝えしてきましたが、後編では地域みらい留学に行っている最中のことについて見ていきます🙆‍♀️

正直めちゃくちゃ詰まった内容で、読みづらいところもあるかもしれません!すみません!厳選しきれませんでした…。


1. 放課後の主な過ごし方を教えてください!

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放課後の主な過ごし方として1番多かったことは「部活動」でした!私も地域みらい留学生の一人ですが、確かに周りの人も運動部に所属している人は多かったです。

地域みらい留学をしている高校の近くには連携する公営塾があることも多いので、そこに行く生徒が多いことは1つの特徴かもしれません。勉強するだけではなく、塾スタッフとお話ししたり、何か作戦会議をしたりしている印象ですね。


2. 休日の主な過ごし方を教えてください!

ここでは部活以外の過ごし方をご紹介します⭐️

◎地域に出る
・地域活動
・町親さんのお手伝い
・地域の民宿のお手伝い
・漁師さんのお手伝い
・祭りや行事への参加
・地域の人たちとバスケ
・農作業のお手伝い
・神楽の練習

◎とにかく遊ぶ!
・川/海遊び
・釣り
・自然の中で遊ぶ
・素潜りや飛び込み

◎のんびり過ごす!
・ぼーーーーーーっとする
・寮でのんびりする
・カフェ巡り
・ゲーム
・寝る

◎そのほか!
・学習センターで勉強
・写真を撮りに出かける
・寮のプロジェクト運営

アクティブに活動するときもあれば、ひたすらのんびり過ごすこともある……それぞれの過ごし方が見えてきますね◎
地域みらい留学といえば地域との関係性の濃さが考えられますが、それを十分に活かすもよし、自分の好きに過ごすもよし、という多様な過ごし方が見れて面白いです…!

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3. 地域みらい留学で「1番お世話になった人」は誰ですか?また、その理由を教えてください。

少しずつ踏み込んだ質問をしていきます。「お世話になった人」と聞いて思い出すのはどんな人でしょうか?たくさん話を聞いてくれた方や、的確なアドバイスをくれた方、一緒に頑張ってきた仲間など挙げればきりがないですよね。そんな「お世話になった人」について回答を見ていきます。

◎学校の先生
・なんでも相談できて、親身になって話を聞いてくれたから。
進路のことでたくさん相談させてもらったから。
・地域への関わり方を教わった。
迷惑もたくさんかけたから。

◎魅力化スタッフ
・いろんな考え方の基盤をくれたから。
・たくさん失敗をさせてくれたから。
・3年間ずっとちゃんと見ていてくださったから。
・将来のことや部活のこと、家族のことなどたくさん相談に乗ってもらったから。
変革のチャンスをモノにするのを手伝ってもらったから。

◎町/島親さん
・休日だけではなく、受験でもお世話になったから。
・自分の子供や孫のように接してくれて、温かく優しい存在だったから。
逃げ場を作ってくださったから。

◎町の方
(漁師さん)
・一学生に仕事を手伝わせてくださったから。漁師という生き方を教えていただきました。

◎同級生/寮生
・1番一緒にいた時間が長く、お互いにお世話しあった感覚があるから(笑)
・自分がどうしようもなく苦しい時、嬉しい時、どんなときも支えてくれたから。
・島の友達とその家族の方々が、自分を家族のように受け入れてくださったから。
・学校に行きたいと思えたのは、友達のおかげでした!

想像以上に多かったのは「同級生」や「寮生」、「部活のメンバー」でした。一緒にいる時間が長く、それだけお互いを支え合っている感覚が強かったのではないかと思います。

「お互いにお世話しあった感覚」とあったように、誰かが一方的に世話を焼くわけではなく支え合っている感覚があるのって、素敵だな〜と思いました!

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4. 地域みらい留学で自分に「変化を与えた人」は誰ですか?また、そう感じる理由を教えてください。

「変化を与えた人」って難しいですよね…(聞いておいてすみません!)どんな変化があったのか?なぜ思ったのか?ということを含めて卒業生の答えを見ていきます。

◎同級生/寮生
・育ってきた環境が違う友達との生活で、新しい価値観に触れることができたから。
・みんながみんな個性が強くて、一人として同じ考え方や思いがなくて話を聞いていて面白かったから。
・ここまで大切に思える人は他にいない!と思えた。生まれて初めて愛情が芽生えました。
・部活のメンバーとの経験は人生のターニングポイントになった。今まで知らなかった自分の一面を知りました。
・人と腹を割って話せるようになりました!
・ミュージシャンを目指している友達と出会い、自分の本当の夢を明かせるようになりました。

◎魅力化スタッフ
・挑戦してみよう、失敗しても大丈夫だと思えるようになったから。
可能性を広げてくれたから。
・とにかくかっこよくて、素敵な大人だったから。
・物事の考え方からキャリアの歩み方まで影響を受けたから。
・人生を振り返って、これからについて考えるきっかけをくれたから。
・なんの取り柄もないと思っていた自分を認めてもらい、自分を受け入れることができたから。

◎学校の先生
協働することへの新たな考え方を与えてくれたから。
・なんでも共感をしてくれて、可能性を広げてくれたから。
・挑戦を応援し、つまづいた時には時間をかけて相談に乗ってくれたから。壁にぶつかった時の乗り越え方を教えてくれました。

◎地域の方々
・チャンスを与えてくれ、全力で相談に乗ってくださったから。その結果興味を持ったことに挑戦することができるように!
・よく叱ってくださったから。
生き方は多様であると感じさせてくださいました!

◎その他
・多すぎてわかりません!みんなが変化要因でした。
・人よりも環境が変化要因だった。
・特定の誰かを上げることはできません。出会った人たちと起こった出来事を経験して、今の自分があると思います。
・子どもだと否定せず、一緒に向き合ってくれた大人の方々。大人に対する固定概念が変わりました。

「寮生は「友達」と簡単に位置づけできないほと深く関わり、共に成長しあった仲間だから」とコメントを残してくださる卒業生もいたように、寮生は1つの特別な存在になっていたようです。

また、「可能性」という言葉がたくさん出てきたことが印象的でした。挑戦すること、そこから失敗すること、過去を振り返ること、未来を考えること、たくさんのことを考えたからこそ、自分の可能性に気がつくことができた。
そう思えるだけ、一緒に考え歩んできださった存在が多かったことを感じます。


5. 留学中にお気に入りだった場所や、好きだった場所はどこですか?

◎寮の周り
・寮
・寮の裏の道
・寮のベッド

◎公共施設
・学習センター(公営塾)
・図書館
・キンニャモニャセンター(海士町の港)
・グランドゴルフ場
・空港にあるカフェ

◎自然
・海
・森
・山
・島全部
・城跡

◎学校
・高校の図書室
・レスリング場
・生徒会室
・校庭
・学校の裏の夕日が見えるところ
・音楽室

◎その他
・島親さんの家
・学校以外の全ての場所

一人になれる場所だったから、と答えてくださる方もいました。共同生活だからこそ、自然の中やベッドで一人になる時間も大切なんだな〜と思いました!

圧倒的に多かった自然系の回答は、地域みらい留学の高校の特色が出ていますね…!自然の豊かな場所が多いので、やっぱり印象に残りますよね。

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6. 今の中学生に地域みらい留学を薦めたいと思いますか?

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想像していたものよりもばらけていますね…。オススメしたい度別に理由を見ていきます!

◎8~10と答えた方
・少しでも興味があればやってみたほうがいいと思う。悩んできつくなっても、必ず手を差し伸べてくれる方がいます。
・失うことよりも得ることが多いから。
・ここまで人生経験豊かになれる場所はないと思います。
・行きたい高校が見つからない、今の自分を変えたいと思う人にオススメしたい。ただ、地域みらい留学という経験は将来への影響力が大きすぎるので簡単にはお勧めできない。
・学んだことはたくさんあるけれど、合わない人ももちろんいたので、自分で決めて選択を正解にできる人にはオススメしたい。
異なるバックグラウンドを持った校友との交流を経験できるから。

◎5~7と答えた方
・自分の好きにしたらいいと思います!
・都会の高校生活も楽しいと思うし、どっちがいいかは人それぞれだから。
・薦めたいとは思うが、最後の決断は本人がしなければ意味がないと思うから。
・自分が行きたいと思った高校に行くべき。全員が変われるわけではないし、無理をしても潰れてしまう。ただ、興味があるけれどあと一歩を踏み出せない人は背中を押したい

◎1・3と答えた方
・現在は学びの形も多様化していて、同じ学びは都会でも受けられる機会がある。わざわざ閉鎖的な空間に行くことでインプットは多くできても、アウトプットが難しい環境になってしまう。田舎や自然が好きな方は別ですが、学びだけを切り取るなら話は別だと思っているから。
・薦められていくものではないと思う。自分の考えと意志が必要。ただ地域みらい留学を知るきっかけを作ることは必要だと思う。

オススメしたいと話してくださった方も、ほとんどは「あう合わないがある」ということや、最後は自分自身の意志が必要と話してくださっていました。

「選択肢として当たり前になってほしい」「もっと身近なものに」というコメントも多く、選べるという環境があった上で、意志が必要なのでは?とのことでした。

もちろんここで回答してくださっている卒業生を含めて、卒業生全員が中学生の頃にここまで考えていたかは人それぞれです。今考えてみて、また地域みらい留学に実際に行ってみて感じたことです。1つの参考にしていただければと思います!

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【おまけ】地域みらい留学生の卒業後は??

地域みらい留学生の進路や、今住んでいる場所って気になりますよね笑 すっごくボリューミーなおまけとしてご紹介します!

Q1. 卒業後の進路は?

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※あくまで今回アンケートをとった40数名のデータでしかないので、ご承知おきください…!

大学進学率が高く、ついで専門学校が多くなっています。大学進学後すでに働き始めている卒業生ももちろんいますし、休学をして自分の好きなことに打ち込んでいる学生も多く見受けられました。

就職も公務員から料理人まで幅広く、進学をしないという選択肢を取っている卒業生もいました。


Q2. みんな地元に帰ってるの?それとも地方にいるの?

卒業後どんな移動をしているのか気になりますよね…笑 ということで、それも聞いちゃいました!

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地域みらい留学卒業後、地元に戻っている学生が多かったです。半分弱が地元から進学していますね。

ただ、地域みらい留学先にそのまま住んでいるケースや、地元以外に進学・就職していることも多いですね……。移動に対するハードルが低くなっているのかな?という感じもします。


まとめ

いかがでしたでしょうか?
前編よりもより深く、いろんな地域みらい留学生のことを知っていただけたのではないかと思います。

前回と繰り返しにはなりますが、「地域みらい留学生」と見てしまいがちに、そう思われてしまいがちにありますが、その一人ひとりは非常に多様な存在である事もこの「もっと地域みらい留学」でお伝えしていければと思います!

感想やいいねをもらえると非常に嬉しいです!
これからもnoteを更新していくのでぜひ楽しみにしていてください!


編集後記
「数字で見るもっと地域みらい留学」を担当しました、島前高校卒業生の西澤です。

今回この記事を書く中で、改めて「地域みらい留学生」には型がないことを感じていました。ずっと地域みらい留学に行きたいと思っていた人もいれば、最初は親の勧めだった人もいます。高校生活が楽しくて仕方がなかった人もいれば、辛さや苦しさがあった人もいる。同じ場所で生活をしていても、感じることもお世話になった人も、思い出の場所もバラバラでした。「数字で見る」といっておきながら、数字では見れない個人、その人のことを感じました。

そしてまとめきれない答えを見ながら、本音で語ることがこの型のない卒業生の共通点だと気が付きました。お願いだから同じようなこと言ってよ!と思いかけてしまうほどに、多様性に富んだ答えがありました。きっとそれは、高校生活を通して自分達と向き合い、認めてくれる人がいたからこそだと思います。

後編だけでも5000字、全編と合わせると1万字近いボリュームになってしまいました。このnoteを読んで感じることがあれば嬉しいです。