地域みらい留学LIVE「現地とつながる!バーチャル地域みらい留学365」7月開催レポート
「現地とつながる!バーチャル地域みらい留学365」と題して、地域みらい留学365の留学先4校の現地からの生中継イベントを開催しました!
1年の留学先となる高校で学ぶ高校生たちが、地域や学校についてや入学してからの自分たちの変化など、リアルな言葉で伝えてくれました。
地域での学びの可能性って?
本イベントのゲストは、ドルトン東京学園中等部・高等部 副校長の安居長敏先生です。ドルトン東京学園は、一人ひとりの知的な興味や旺盛な探究心を育て、個人の能力を最大限に引き出すことを大切にする教育メソッドを採用されている学校です。
まず最初に安居先生から見た「地域での学びの可能性」についてお伺いしました。
(安居先生)
可能性は二つ。一つめは自分の当たり前が大きく変わること。自分が今まで普通と思っていたことが普通でなくなる。自分の内面の発見がいろいろある。二つめは、留学先が自分の第二の母校になるということ。自分の高校生活が3年×2倍どころか、3年×2乗の経験になる。
そして、一期生というのはすごいキーワード!
現地生中継① 「小国町を第二のふるさとに」山形県立小国高等学校
山形県立小国高等学校は、4人の高校生チームが地域探究でもお世話になっている叶水地区へ出向いての生中継。叶水地区のみなさんへのインタビューをしながら地域や地域での学びの魅力を伝えてくれました。
高校生)移住してみてどうですか?
地域の方①)おもしろい!若い人たちも移住してきている。
自然豊かで四季がはっきりしているところがいいところ。食べ物もおいしい!この町は、色々なことを自分たちが楽しめるように、自分たちで変えていこうとしている。小国町は自分たちで、変えて成長していく町です。
高校生)地域みらい留学365についてどう思いますか?
地域の方①)中学生の子供を山村留学で受け入れたら、すごく成長しました。そして、その子にとっての第二のふるさとにもここがなりました。ふるさとがたくさんあることはすごく力になる。ぜひ来て、仲間をいっぱい見つけてほしいです。
地域の方②)小国高校も色々とチャレンジをしています。積極的で、イキイキしていて、楽しみ。自分たちがやりたいことがやれる環境があると思います。いろんなことやってみたい人はぜひ来て!ご家族のみなさんも、ぜひ小国を第二のふるさとにしてください。
そして、こうした経験は、自分の居場所や仲間をつくっていくことに役立つと思います。
現地生中継② 「そばで人生を変えたい」北海道幌加内高等学校
北海道幌加内高等学校は校内からの生中継です。
美しく風格のある木造校舎、窓の奥に広がる広々とした大地は北海道らしさを感じます。
幌加内高校の特徴の一つは「六次産業化教育」。生産、加工、流通、販売を一貫して学ぶことができます。
そして・・・幌加内町のそばの生産量は、日本一。そのそばを活用したパン、トマトジュースや幌高サワーなどを校内で製造し、販売まで生徒が実施をしています。
お花の生産も校内で。町内の花いっぱい運動に提供されるそうです。
外に出れば、畑やハウスも。
高校生)「去年は雪でハウスがぶっ壊れました!」(←自然と共に生きる地域ならではのリアルな経験!)
そして、幌加内高校のなによりの自慢はそば道場が校内にあること!
町内のみなさんと一緒にそばを広めたい!ということで、校内にそば道場が設立されました。高校生もそば職人さんのような服装での登場です。
高校生)道場なのでお願いします、ありがとうございますの一礼を必ずします。幌加内高校では、そば打ち段位が、初段~三弾まで取得できます。初段がとれないと卒業できません!
道場内には段位取得者の名札もずらり。地域みらい留学生も1年の留学で初段が取得できるそうです。
高校生)「そばで人生を変えたい。今年はコロナの影響でなくなったけど、全国大会優勝を目指したいです!」←幌加内高校は全国高校生そば打ち選手権大会3連覇中!
現地生中継③ 「毎日が修学旅行」三重県立昴学園高等学校
昴学園高等学校は三重県大台町にある全国でも珍しい公立の全寮制高校です。
大台町は6年連続水質日本一となった清流「宮川」を有するユネスコエコパークでもあります。ボード部はインターハイにも出場経験あり!とか。学校も川の近くです。
こちらの中継は寮長・副寮長による寮(きらら寮)案内です。
寮内に入ると早速、ピアノの生演奏が!この音色の主も高校生です。
さっそくインタビュー!
女子寮長)寮の好きなところは?
高校生)みんなと関われるところです。コミュニケーション力が高まります。
続いて安居先生からも、ご質問です。
安居先生)高校に来て、自分が変れたと思う一番の要因は?
男子寮長)自分が前に立つ立場になれたことだと思います。ここに自分を変えたくてきました。学校生活をする中で、寮が大好きになって寮長になりました。今は好きな寮をよくするために精進しています。
安居先生)留学生と一緒に、してみたいことは?
男子寮長)ここは毎日が修学旅行のようです!お風呂・食堂・庭とかで遊んだりしゃべったりしたい、そういう体験から得られたものがたくさんあります。
女子寮長)一緒に川にいったり、カフェにいったりして、おしゃべりしたいです。
男子副寮長)都会と田舎の文化の違いも話し合いたいです。
現地生中継④ 「あなたの一歩に寄り添います」島根県立津和野高等学校
生中継の最後は津和野高校です。
津和野高校に通う県外生の割合はどのくらい?というクイズからスタート。
正解は・・・「4人に1人」!東は新潟、西は熊本から入学されているそうです。
そんな津和野高校のキーワードは、「あなたの一歩に寄り添います」。やってみたい、挑戦したみたいを応援する土壌が育まれているそうです。
今回は、グローカルラボという地域系部活動で活動をする二人の高校生が登場し、経験を話してくれました。
高校生①)神奈川から津和野へ来ました。プログラミング講座やイベントを津和野では開くようになりました。中学生のころからPCをいじったりするのも好きだったけど、披露する機会もないし、自分にしかできないであることも気が付いてませんでした。ここに来てから、自分にしかできないことがあるし、人にしかできないことがあることに、人と話して気づきました。人と話すことで物事が多面的にとらえられるようになりました。
高校生②)地元生です。入学してから、色々なことに手を付けすぎてやめたいな・・・と思うことがあり、町営塾のスタッフに相談しました。それでも、やりたかったことは経営。進路もそうした方向に行きたい。それを話したら、起業家育成プログラムを紹介してもらえました。
「あなたの喜びは何ですか?」というお題が課題作文でした。
その中で、人を幸せにしたい、笑顔にしたい事に気が付きました。経営で私は社会を支えたいです。
安居先生から見た地域みらい留学365って?
最後に改めて、安居先生に今日の感想と安居先生から見た地域みらい留学365についてお聞きしました。
安居先生)何?この贅沢な留学!と思いました。行く先々の人間的な愛、愛の渦の中に飛び込める贅沢さを感じました。一人一人を受け止める広さと深さと可能性がある。絶対に行くべきです。海外留学とはまた違う、土の中に埋もれていく感じの贅沢さがありますね。
高校2年生で行くと、勉強どうなるの?という不安があるかもだけど、大学入試そのものがどうなるかわからない時代。今や、一般入試の点数で大学に入る子たちは半分以下。高校2年生で住む場所を変えて見ず知らずのところで1年間送るのは大きなこと。自分を見つめなおして、気が付かなかった新たな一面に気が付いて、人と違った財産をもつと、高3の進路を考えるときの大きな羅針盤になると思います。むしろ、ポジティブにとらえるべきです。
各地の高校生や地域の方々のまっすぐな声により、リアルな留学生活が想像できる時間になったと思います。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
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