テーマ別学校説明会「特徴ある部活動」開催レポート

2021年7月28日 14:45

2021年度の「地域みらい留学合同学校説明会」が始まりました！
今回イベントレポートとしてお届けする「特徴ある部活動」というテーマだけではなく、「地域みらい留学の青春」「特徴的な学び、探求的な学び」などといった多様なテーマについて受け入れ校の先生方やコーディネーター、現役高校生がリアルな声を届けてくださいました。

テーマ別説明会「特徴ある部活」参加校
・三重県＿『特徴ある部活』飯南高校

・広島県＿『芸北分校は全国大会に出場する学校！？』加計高校芸北分校
・島根県＿『海を見ながらプールで部活！？ミズタマ』江津高校

学校紹介①　『特徴ある部活』＿飯南高校（三重県）

飯南高校からは應援団サークルの顧問の先生と、吹奏楽部の3年生が学校紹介をしてくださいました！

飯南高校には運動部・文化部・サークル合わせて13の部活動が日々活動をしているそう。（サークルという分類があるのは珍しいですね…！）

その中でも他にはあまりない、應援団サークルについて今回はお話しいただきました。應援団サークルは現在2年生4名、1年生2名の計6名で活動されており、活動内容は運動部の壮行会での応援などの学内を盛り上げることだけにとどまらず、地域を盛り上げることも！

地域を応援するということで、学校を飛び出して連携している中学校の中学生とも様々な活動をしているそうです。

地域の大人の方とも連携し、カフェの運営についての話を聞いたり、企業に出向いて商品開発についてお話をうけがったりしているそう。

”木の手帳”を作る、増え続けている空き家問題に対して活用方法を考え実践してみるなど、実際に動き出している企画もあるとのことで、活動の幅広さにはびっくりですね…！

発表の最後には應援団サークルと一緒に活動することの多い吹奏楽部から、3年生の椋倉さんがお話に来てくださいました！大きなハナノキの下で夕方に行う、ハナノキコンサートは、とっても幻想的で素敵だなと感じました。

応援団と聞くと、他の部活動の応援を想像していましたが、地域の応援まで行っていくという幅広さが非常に面白かったです！

学校紹介ありがとうございました！

学校紹介②　『芸北分校は全国大会に出場する学校！？』＿加計高校芸北分校（広島県）

中国山地に位置する芸北分校からは、学校の先生が学校紹介をしてくださいました！全校生徒が約90名と多くはないものの、生徒の出身中学校は約40校と非常に多様な地域から集まっているそうです。

特徴ある部活動として、最初に紹介していただいたのは「競技スキー部」でした。広島県は温暖なイメージがありますが、芸北は豪雪地帯だそう。（知らなかった…）

競技スキー部は西日本ではトップレベルで、インターハイで全国121人中4位になった生徒の方もおられるほどの強豪校です。広島県の代表として国体にも毎年出場しているとのことでした！

競技だけではなくレジャーとしてもスキーができるようにと、地域の方のご支援によって初心者でもレッスンを受けられる「スキー同好会」もあるそうです！

もう一つ特徴ある部活動として、「女子ソフトテニス部」をご紹介いただきました。広島県の公立高校で唯一中国大会に出場するなどの好成績を残しているそうで、それも地域の方々の協力あっての結果とのことでした。

スポーツ以外の部活動としては「神楽部」が特徴的でした。広島県は伝統的に神楽が盛んであり、これまでに全国大会にも出場しているそうです。それだけではなく、国立劇場でも公演を行ったことがあるとのことで、びっくりしました！

芸北高校の部活で特徴的なのは、「兼部可能」という制度面にもあります。

勉強と部活動を両立できる仕組みや、地域の方々の協力があるなど、全力で部活動に打ち込める環境が整っていることがひしひしと伝わってくる芸北高校でした。

学校紹介ありがとうございました！

学校紹介③　『海を見ながらプールで部活！？ミズタマ』＿江津高校（島根県）

江津高校からは水球部の顧問の先生が、学校紹介をしてくださいました！海が見える高校という言葉に、青春感を感じますね…！

島根県では江津高校にしかない「水球部」。そんな水球部では令和元年から県外生の募集を始め、その後令和2年には3名、令和3年には2名の地域みらい留学生が入学・入部しているそうです！

これまで水球をしたことがない生徒が多く、全く泳げなかった生徒でも活躍するようになっているとのことでした！

魅力の一つとして「島根県で唯一」という独自性があるそうです。プールがあること自体も島根県の高校で唯一だそうで、授業でも水球を学ぶことができるとのことでした。（水球部に入らなくても体験できるのは、面白そうですよね！）

年間を通してプールを利用できる最高の練習環境が整っているだけでなく、勉強にも取り組めるような寮環境が整っているとのことで、進学を考えている方にとっても良い環境なのではないでしょうか！

単に仲が良い、単に上下関係が厳しい、ということではなく両方日本一を目指している水球部であることも魅力ですね。

泳げなくても水球は始められる！というお話もあり、水球に興味の湧く学校紹介でした！

学校紹介ありがとうございました！

Q&Aセッション

※時間や質問の都合上全ての高校が答えていないものもあります。

Q. 部活を通して成長するポイントは？

加計高校芸北分校
ソフトテニス部で言うと、団体で金メダルを取った選手が近くにいると言うことで「頂点を取る技術・メンタル」を学べるということがあります。
スキーに関しては、自分が今何を目指すのか？をスモールステップで考えていける環境があります。

飯南高校（吹奏楽部の生徒）
部活動は人数が少なくないので、コミュニケーションを取る力はつくと思う。特に吹奏楽部は、合奏を行うので他の人の音を聞いて、考えて、と言うことが自分の普段の生活にもつながっているんじゃないかなと思います。

江津高校
「自分を変えたい」と進学してくる生徒も多いです。そうした自信をつけたり、スポーツを通してコミュニケーション能力がついたり、課題に向き合う方法を学んだりしているのではないかと思います。

Q. 部活以外の休日は何をしていますか？

加計高校芸北分校
毎週月曜日が部活が休みの日になっています。
学校の周りは山しかないので、冬だとスキーやスノボをしている生徒もいます。また、地域のお祭りで出店をしたり、アマゴ釣りに行ったりしている生徒もいます。

飯南高校
申請すればアルバイトができる学校なので、アルバイトをしている生徒も多いです。
また、「飯南ゼミ」という自分の興味に対して3年生の1年間をかけて取り組むプログラムがあります。それの準備や進行をしている生徒もいると思います。

江津高校
土日の午後が休みなので、寮から歩いて2~3分のところにある海で泳いだり、魚釣りをしている生徒が多いと思います。

Q. 県外から入学をする際の入試形態について不安があるのですが、実際に入学された方はどのように不安を解消されたのでしょうか？

加計高校芸北分校
一般入試に関しては情報が出ているので、それを参考にしたと聞いています。人物を重視しているので、個人面接の入学意欲が大事です。その辺りの面接対策を行ってきたと生徒は話していました。

飯南高校
まだ県外からの生徒はいないのですが、前期選抜では作文と面接があります。後期は学科試験です。
前期選抜の方は知識を問うと言うよりは、入学への想いを見ています。

江津高校
一般入試・学力推薦・文化活動の推薦・スポーツ特別推薦があります。内容について公表することはできないのですが、人物重視で面接で見ています。

Q. 飯南高校に行って良かったと思うことはなんですか？

飯南高校
学校に入学する前は「先生からお薦めされたから」と言う正直軽い気持ちでした。入学後、生徒会や吹奏楽などいろいろな経験をして、いろんな飯南高校を見ました。その中で、自分のことを発表するような自分を表に出す場が多いことは感じました。今までの自分だったらこんなふうに学校説明会に出るタイプではなかったので、こうして話せる自分になれるくらい成長できたことは飯南高校に行って良かったところだと思います。

おわりに

「特徴ある部活動」をテーマに3つの学校がお話ししてくださいました。一括りに部活動といっても学校によって違った特徴があることが伝わってくる説明会でした。地域とのつながりが濃かったり、部活に打ち込める環境があったり…部活動で高校を選んでみるのも素敵だなと改めて感じました！
各学校の説明会も開催されているのでぜひ参加してみてください！