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地域みらい留学365「探究の新しいかたちを考える」イベント開催レポート

6月26日(金)17:00~18:30にオンラインzoomにて、国内単年留学地域みらい留学365の「探究の新しいかたちを考える」イベントを開催しました!
今回の参加者は、高校生&「地域みらい留学365」に興味のある学校の先生方。
留学先でもある、北海道鵡川高等学校、石川県立能登高等学校、島根県立津和野高等学校・隠岐島前高等学校、岩手県立葛巻高等学校、そして、地域みらい留学365の仕組みに興味のある関西の私立高校の先生など全国18か所をつなぎました。

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地域での探究学習ってどんな感じ?

都市と地方、探究学習の取り組みの違いはあるのでしょうか。まず、最初に、地域みらい留学の事務局より、「地域みらい留学とは?」について紹介し、その後、今回の留学先の一つである島根県立津和野高等学校・島根県立隠岐島前高等学校から地域での探究学習の取り組みについて紹介いただきました。

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・津和野高校の探究学習の取り組みはこちら
 http://tsuwano.ed.jp/torikumi
 http://tsuwano.ed.jp/news/2627
・隠岐島前高校は高校生が今取り組んでいるプロジェクトやヒトツナギ部について紹介いただきました。  https://www.dozen.ed.jp/category/club/hitotsunagi/

ファシリテーターは、日本最年少の校長先生、探究学習の先進的な取り組みをしている香里ヌヴェール学院の池田校長先生。

(池田校長)地域のフットワークというか連携が、都市部と違うように感じるがどうでしょうか。果たして、都市部の学校でできますかね、人と人とのつなぎ、手触り感のある関わりがあるように感じる。プロジェクトベースでやっているの?

(生徒)プロジェクトベースというような決まったものはなくて、ヒトツナギ部には所属しているけれど、本気でやりたかったらやるし、やりたくなかったらやらない・・・。

(池田)いまは、やりたいプロジェクトあるの?

(生徒)今は、受験勉強で部活は引退しているけれど、コロナの影響でできなかった企画を形を変えて実現したいと思っています!

(池田)そういった学びをした生徒は、どういう進路を考えるの?

(高校生)もともと看護師を目指していました。島の病院で実習をしたときに、地域医療の重要性を感じました。看護師として、地域医療に関わりたいです。

(池田)都市部の先生たち、どのように感じる?正直驚いているというか、深く考えられているというか視野の広さを感じますね。

やりたい!知りたい!と興味が生まれる地域の探究

続いて、北海道鵡川高等学校石川県立能登高等学校の取り組みを紹介いただきました。珍しい野鳥などの動・植物や、和牛、花、野菜、米、メロン、ししゃもなどの豊富な特産品、ハドロサウルス科恐竜「むかわ竜」など様々な分野の地域資源や探究のカリキュラムについて紹介いただきました。また、石川県能登高等学校からは課題研究や、さらに土日の課題活動の鳳雛塾のゼミ活動も紹介されました。

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(池田)海の目の前の高校!ウィンドサーフィンの授業!小型船舶2級の免許が取れるってすごいですね。鵡川高校もですが、地域の課題に対して、ダイナミックな印象をうける。鳥獣被害や漁業権の問題や・・・大阪だとごみ問題や、カラスの問題はあるけれど。

(私立高校A先生)面白いなと思ったのが、いろんな人とつながれること。自分の高校でも探究はやっているが、うらやましいなと思う。

(O先生)どのように生徒とつながっていくのか気になったので質問したら、「自然とつながった」というのが印象的だった。SNSで連絡をとったり、また寮の先輩だったり、地元のつながりだったり、いろんなつながりがあるそう。また様々な経験を重ねることで、自身を持って人前で話ができるということ感じた。

(A先生)能登高校の取り組みは、まだプログラムが始まったばかりであるものの非常に面白そうです、ぜひ自校の高校生たちに知らせたいと思う。現地の人とつながることはとても魅力的。1年間の成果のアウトプットをどうつくっていくのうは難しいところだが探っていけたらと思う。近しい関係性の中で育ってきた地元の生徒にとっても、都市部からの生徒が混ざることでいい変化が起きることを期待したい。

(塾関係者Hさん)はじめて国内留学という仕組みを知って、衝撃。地域ならではの学びを体験できることや生徒のプロジェクトを聞いて感動した。生徒がやりたいプロジェクトにそって、すぐに人と人とがつながれる環境というのは面白い。

(池田)最後に、総括コメントを。人と人との距離感って、都市部や地方は関係ない。ただ、探究学習の背景として、ソサイエティ5.0やICTなどを我々は生徒に説明するんだけれど、根本は、学びたい欲求が子供たちにあるのかどうかなんですよね。社会が変わるから、それに適応するための探究だけでなく「知りたい!」「人とつながりたい」というのも非常に大事で双方を補完しあうのが大事。地域の課題にあふれる地方は宝の山。1年間地方に行くうえでの高校生のマインドセットは大事だけれど、そこは送り出す側の宿題でもありますね。

都市部で勤務する学校の先生から、「すごい!」「やばい!」との感想をいただいた今回の企画。参加いただいた皆様、ありがとうございました!


※地域みらい留学事務局では、今後もイベント開催中!

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