見出し画像

テーマ別説明会「森・山派?海派?」開催レポート

7月26日(日)「地域みらい留学テーマ別説明会”森・山派?海派?”」と題して、地域みらい留学の留学先4校の現地からの生中継イベントを開催しました!
3年間の高校生活を送ることになる高校の、先生や先輩が、学校の特色や入学してみて感じたことなど、リアルな言葉で伝えてくださいました。

テーマ別説明会参加校 (地域みらい留学受け入れ校)
・鹿児島県立屋久島高等学校
・岩手県立大槌高等学校
・高知県立梼原高等学校
・北海道大空高等学校

学校紹介①『世界自然遺産の島で魅力発見!体験!』鹿児島県立屋久島高等学校(鹿児島県)

◆学校について
 屋久島は鹿児島県大隅半島佐多岬から約60kmのところにある島です。東京からだと約1000km離れています。

画像2
画像1

 屋久島高校のキャラクターやっぴーくん、くっぴーくんは生徒がデザインしたキャラクターです。屋久島の8と9がしっぽになっています。屋久島は丸い形をしていて、時計に見立てると1時のところに学校があります。

 屋久島には九州最高峰の宮之浦岳、もののけ姫の舞台となった苔むすの森、樹齢7200年の縄文杉、大川の滝があり、屋久鹿、屋久猿が生息している自然豊かな所です。

 屋久島は昭和55年ユネスコエコパーク登録、平成4年世界自然遺産登録された島です。アカウミガメが産卵にくる永田浜は平成17年ラムサール条約登録されました。

画像3

 そんな豊かな島にある、創立72年の島内唯一の全日制高校が屋久島高校です。

◆カリキュラムについて
 普通科と情報ビジネス科という商業科があります。普通科、商業ビジネス科を合わせて全校生徒227人の学校です。

◆生徒へのインタビュー
Q 入学前、不安だったことは何ですか?
生徒A:埼玉から来たので、友達ができるか、親元を離れて生活ができるか不安もありましたが、屋久島の人はみんな温かく受け入れてくれました。下宿の人も美味しいご飯をつくってくれて、大変よくしてくださるので、島でも楽しく生活できています。高校も楽しいので、友達がすぐにできました。

生徒B:下宿生活が不安でしたが、下宿しているお家の方もすごく優しくしてくださってとても楽しく学校生活を送っています。

Q 入学前に知っておけばもっと良かったと思ったことはありますか?
生徒A:学校行事など、屋久島高校が行っている活動について調べて、自分がやりたいことなどをしっかり考えておいたらよかったなと思います。

生徒B:1年生から黒潮キャンパスという探求授業が毎週あります。1人1人テーマを決めて調べるというクラスです。また、ぽんだまいうボランティア活動もあって、地域と関わることができます。とても楽しい活動なので、もっと早く知っておけばよかったかなと思います。

Q ぽんだまって何ですか?
屋久島、ぽんだまはやくさま高校のボランティアグループです。屋久島の地域行事のお手伝いなどがを主にさせていただいています。生徒が考案したボランティア活動も今回させていただくことになりました。ぽんだまの名前の由来は、屋久島の特産物のぽんかんと、屋久島が舞台になったと言われるもののけ姫のこだまを合わせて、ぽんだまという名前です。


学校紹介②『右に海!左に山!潮風吹く大槌で学ぶ!』岩手県立大槌高等学校(岩手県)

◆学校について
 大槌高校は、山も海もどっちもある自然豊かなところにあります。大槌高校は何でもできる楽しい学校です。

画像4

◆カリキュラムについて

画像6
画像18

 生徒1人1人にサポートが充実している学校です。自分のやりたいことに熱中できるのが大槌高校です。リフォームをして校舎もとてもきれいになりました。先生方が若く、活気があります。公営塾が校舎内にあるのは、大槌高校だけです。弓道など高校から始められる部活も多いです。

画像20

 大槌高校独自の教科をもっていて、自分の興味、関心から学べる授業があります。外からの講師もいっぱい来ていて、直接色々な人と話せるのも魅力。マイプロジェクトという授業では、自分の好きな興味関心をテーマにしてプロジェクト活動を行います。

画像6

 大槌町では震災復興や、海も学びの材料にしています。大槌高校では、復興研究会とはま研究会という2つの活動があります。今年できたはま研究会は日本で唯一東大の研究者と一緒に研究ができる活動です。

画像19

 大槌高校では校則や高校づくりも生徒や地域のみんなで作っています。みなさんのアイデアをもらえることで、もっとよい高校を作っていきたいです。

画像21

 大槌高校はみんなのチャレンジを精一杯応援する学校です。ぜひ皆さんだからこそ見つけられる自分の強みを大槌町に見つけに来て下さい。待ってます!

◆下宿について
 大槌町での暮らしは、下宿です。町内の民宿の方が快く引き受けてくださいまして、部屋を準備しています。

下宿先の3つのポイント
1. 完全個室。部屋の窓からは大槌の海が見えます。
2. バランスのよい食事を女将さんたちが1日3食つくってくれます。
3. アットフォームで安心、安全な民宿を準備しています。

画像7
画像22


学校紹介③『花鳥風月、人、自然…みんな優しい梼原町』高知県立梼原高等学校(高知県)

◆学校について
 梼原高校はどこにあるか分かりますか?ヒントは四国の高知県。四国の南半分が高知県。高知県の中心部に高知市があります。ここからずっと西にいったここ!が梼原町。愛媛県との県境にあります。高知県というと太平洋のイメージがあると思いますが、梼原町からだと、愛媛や瀬戸内海のほうにも行けます。ここに流れているのが、かの有名な清流四万十川です。梼原町は山の中にあるので、森や山、川、豊かな自然がいっぱいです。

画像8
画像9

 梼原町は季節を告げる鳥のさえずりにあふれています。耳をすませば清流四万十川の源流のせせらぎが、心地よい風に乗って聞こえてきます。夜には、虫の声の合唱の中、満天の星と月が夜空を彩ります。虫の声と共に眠って、鳥のさえずりで目覚める、自然の中での生活が楽しめます。梼原町には国立競技場の設計をされた隈研吾さんの建築物がいくつかあります。 

◆カリキュラムについて
 梼原高校は普通科の高校です。1年次は同じ内容を勉強しますが、2年生になると農業コース、家庭・ビジネスコース、文理コースに分かれます。

画像10

 小さい学校なので、先生が少ないですが、担当科目の先生がいない場合は遠隔授業で物理や数学などの授業や補修を高知市から配信してもらっています。総合的な探求の時間には、地域について学んで深く学んでいます。そして、地域に恩返ししています。

画像11
画像12

 部活は、全部で9つあり、多くの生徒が部活動に入っています。神楽、アーチェリー部など特色ある部活動もいっぱいあります。上の写真は1年間の長期留学をしていた生徒の写真です。梼原町から100万円ほど補助してもらって、勉強して帰ってきて卒業した生徒もいます。

◆寮について
 寮には現在48名の寮生がいます。今度の4月に梼原町生涯学習交流センターができる予定。ここを来年度から梼原高校の寮として使えるようになります。

画像23


学校紹介④『北海道、町の名前は「大空町」です!』北海道大空高等学校(北海道)

◆学校について
 大空高校は北海道の東の玄関口、女満別空港のある大空町という町にあります。大空町が新しく作る学校で、令和3年4月に開校します。

◆カリキュラムについて
 大空高校は総合学科です。総合学科の特徴は選択科目が充実していること。共通で学ぶ科目以外は全てが選択科目です。興味や関心に合わせて自分だけの時間割で学ぶことができます。

 さらに充実しているのが、探究系の科目です。産業社会と人間、総合的な探求の時間を通じ、将来をじっくりかんがえ、知らなかった職業を知ったり、新たな可能性に気づいたり、総合学科での選択をしっかりとサポートしながら、自分のテーマを深く探求することができます

画像14

 また大空高校では、特色ある教育活動として。STEAM教育の手法を研究してきました。STEAM教育は、科学、工学、ものづくり、 数学、アートの分野を合わせ、物事を考えたり、新しい価値を想像する力を身に着けようとするものです。大空高校では、教科で学んだことを融合し、自分が探求したいテーマをより深める体験的な活動を大切にしています。2年次には体験重視の大空高校にしかない、魅力ある修学旅行も計画中です。 

 小規模のメリットを活かし、1人1人にあった学びの環境を用意します。生徒1人にタブレットPCを用意。ICT機器を活用し、オンラインコミュニケーションを充実させます。AI教材なども使いながら個々に合わせて学びます。地域にいても、ネットさえあればどこへでも繋がれます。

画像16

 大空高校には公設塾があります。3つの身づくりという方針のもと、個別の面談からカリキュラムを作成。教養を学ぶリベラル・アーツや学びを対話で深めるゼミ授業を通して、個々のニーズに合わせて基礎学力を高めるだけでなく、社会に出たときに必要となる力を育みます。

画像17

 部活動は現在検討中です。大空高校では生徒が自分でやってみたいと思う気持ちを大切にしたいと考えており、そうした活動を応援する仕組みを考えています。地域の大人が学校外での活動を充実させようと、高校生カフェを考え中です。学校だけでなく、町の中には現役で輝いている人がたくさんいて、その方たちが一生懸命高校づくりを手伝ってくれています。

◆制服について

画像15

 濃い紺色の落ち着いた色、胸元には白いラインが入っています。これは、滑走路をイメージしたデザインです。ボタンんは飛行機のデザインが入って、細かいところにもこだわりがあります。制服づくりには、先生方だけでなく、大空町で学ぶ小学生、中学生や高校生も話し合いに参加してくれました。多くの人の思いが込められた制服です。

◆寮について
 大空高校は学校の敷地内に寮があります。ハウスマスターが生活をサポートしてくれます。ネット環境も整っています。大空町は自然が豊かで、空港がとても近くにあり主要都市への行き来が便利です。 町の中には必要なものが揃っており、適度な田舎で過ごしやすいです。

大空高校は学校づくりと地域づくりを融合させ、未来をつくる人を育てることを目指しています。学びのフィールドは教室だけではありません。地域の人が働く大空町のすべてが学びのフィールドです。多くの大人が皆さんの学びを応援してくれます。

大空高校のスローガンは、世界と地域をつなぐ大空で道を切り開く飛行機人になる。自ら空に飛び上がる力をもった飛行機人を育む高校です。人と違っても自分なりの考えをもったり、諦めないで物事をやってみたり、新しいことに挑戦すてみたり、高校や地域の中でいろいろなことを経験し、自分なりの生き方を一生懸命探してみたいと思っている皆さんに、ぜひ大空高校に来てください


Q&Aセッション

Q 現在不登校中ですが大丈夫でしょうか?学力の面も心配です。

屋久島高校
 実際に受けてくださるとなったときに、どういう状況かというお話を聞いて、サポートできることがあればサポートをさせていただければと思います。環境が変わることによって、改善される部分もあるのではないかと思うので話をさせていただければと思います。

大槌高校
 毎年不登校の生徒たちが入学してきています。中学校3年間ほとんど別室登校だったという生徒もいますが、高校に入ってからは普通に登校できているのでそんなに心配はないのではないかと思います。入試に関しても学力的なものはウェイトが大きくないと思うので、大丈夫だと思います。

梼原高校
 本校にも不登校を中学生までで経験したという生徒も入学しています。高校進学以前に不登校を経験していた生徒も入学していますが、みんな休みなく楽しく学校生活を送っています。

大空高校
 入試の際、試験がありますが、第一に重要視しているのが、大空町の高校学びたいという思いです。中学校にあまり行けていない状況であったとしても、入学後は高校や塾、町全体で生徒をサポートしていこうと思っています。

Q 学校生活はどうですか? 勉強以外で楽しいことはありますか?

屋久島高校
生徒:1番楽しいと思うのは部活動です。私は陸上部に入っています。毎日練習があるので忙しいし、練習もきつくて大変ですが、仲間と過ごす時間がすごく楽しいです。土日も練習が長くて大変ですが、仲間と過ごす時間が中学校のときより増えて、友情も深まって楽しいです。

大槌高校
生徒:楽しいです。大槌高校は勉強以外の活動も充実していて、研究会や個人の探究活動が充実していて何でもできるという環境があります。そういった活動は、思考が深まってくる高校生にとってはとても楽しいと思います。大槌高校に進学するということは、勉強以外にもそういったことを考えていかなといけないのではと思います。

梼原高校

この笑顔(ポスター画像を添付)が全てを物語ってくれていると思います。みんなニコニコ、活き活きとやってくれています。 


大空高校
 大空高校はまだオープンしていませんが、大空町の東藻琴地区と女満別地区にある高校の生徒たちの様子をみていると、勉強以外だと総合の時間で地域に出て農業を体験するなどの活動を通して勉強以外の活動も楽しんでいます。積極的に町の人とか関わりながら、非常に楽しそうにやっていると思います。また、公営塾でも勉強だけでなく、コミュニケーション能力をアップするための様々な活動もしているので、楽しく生活することができるのではないかと思います。

Q 大空高校へ質問です。飛行機のイメージが湧きましたが、航空関係に特化したカリキュラムはありますか?

大空高校
 カリキュラムとして航空関係に特化したものはありません。ですが、探究活動に力を入れているので、探究活動の中で自分が興味のある航空関係をテーマを調べて航空関係の大学に進学を目指すとうことは可能です。また、大空町内の高校に通って女満別空港に就職した卒業生もいるので、航空関係を進路として選択することは可能です。

Q 最後に一言お願いします。

屋久島高校
 屋久島高校に1番最初に来て思ったのは、挨拶がみんなできるということです。生徒の雰囲気がすごく明るいのが、屋久島高校の魅力だと思います。自然に囲まれているので、部活後に川に泳ぎに行ったりとすごく楽しく毎日生活しています。生活の中に自然があります。実際に感じてみてほしいので、ぜひ屋久島に来てみてください!

大槌高校
 若い先生がとても多くて、近い関係で何でも話しやすいのが大槌高校の魅力です。私も高校生活をしながら悩んだときがあって、そういう時はお昼に先生とご飯を食べて話を聞いてもらったこともありました。なんでも吐き出せるし、すごく楽しい学校です。まだ伝えきれていない大槌高校の魅力もいっぱいありますので、もし興味のある方は説明会に来てもらえると嬉しいです。自然豊かでいい町なので、足を運んできてくれたら嬉しいです。

梼原高校
 入学してくれる中学生の出身中学校が色々なところから来ています。最初は大丈夫かな、友達できるかなという心配をしながら来るのですが、寮に入って、生徒たちと一緒に生活しているうちにみんな仲良くなって弾けている、そんな高校生活を送っています。今日は梼原について目で見て、耳で聞いてもらいましたが、ぜひ梼原で美味しいものを食べて、臭いかいで、肌で感じて、いい高校生活を送ってもらいたいと思います。

大空高校
 自然いっぱいのとても素敵なまちです。新設高校ということで、まだ決まっていないことも多いですが、生徒たちと一緒につくって行こうと思っていますので、色んな事にチャンレンジしたいよ!という方をお待ちしています。

おわりに

 「森・山派?海派?」というテーマで北は北海道、南は鹿児島まで、4つの高校がそれぞれの学校の魅力を紹介してくれました。気になる学校はありましたか?もし、少しでも気になる!もっと詳しく知りたい!という学校があったら、ぜひぜひ、それぞれの学校へ問い合わせてみてください。また、8月以降も「地域みらい留学フェスタ」をオンラインで開催予定ですので、各学校の個別説明会にも参加してみてください。

 地域みらい留学の魅力は、学校で学びが完結しないこと。学校だけでなく、地域ぜんぶが学びのキャンパスです。高校3年間、豊かな自然に囲まれて生活してみるのも、素敵かもしれませんね。

地域みらい留学の留学校が全国から集まり説明は聞ける「地域みらい留学フェスタ」次回は、8月22日(土)8月23日(日)に開催されます。
こちらのサイトからお申込みの上、ぜひご参加ください!

地域みらい留学の公式SNSアカウントにて、最新のイベント情報や各種コンテンツを更新中!