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【高2留学】できるだけ離れた地域で暮らしてみたくて|後編|地域みらい留学365

高校2年生の1年間を、在籍校とは別の地域の公立高校で過ごすという、日本初の国内単年留学である「地域みらい留学365」。
現在、この制度を使って、兵庫県神戸市から北海道のむかわ町にある、北海道鵡川高等学校に留学している島本りりさんにお話を聞いてみました。前編記事で、「できるだけ離れた地域で暮らしてみたくて」鵡川を選択したと語ってくれたりりさんの、鵡川での暮らしを詳しく聞いてみたいと思います。

留学中に自身に起きた変化

―留学中頑張っていることとかある?

りりさん せっかく1年間留学するんだから、こっちだからこそチャレンジできることがあれば、できる限り積極的に取り組みたいなって。それだけは、留学前から心に決めてたんですよね。普段の生活では巡り合えないチャンスが絶対にあると思っていて。

―そうした思いで挑戦して、自分に起きた変化ってある?

りりさん 留学前は限られた枠の中でしか交流しなくて、コミュニティが限られていたと思うんですね。でも留学来てみると、いろんな人のことを知って早く仲良くなろうって必死だったこともあって、人のキャラクターをしっかり見たり、タイプを分析してみたり、「この子はこんな風に考えているのかなあ」とか、そうしたことをちゃんと考える機会ができたかな~。

―へえ~なるほど。

りりさん 限られたコミュニティだと、どうせ仲良しコミュニティ内だからって、ちゃんと考える機会はなかったなって。いろんな人と触れる機会ができたから、地域ならではの文化や歴史から、みんなそれぞれの“価値観”があるんだなって考えられるようになった

―うんうん

りりさん そういう意味での“人に対する見方”が変わったなって思いますね。あとは大人の人と話せるようになったってことですね(笑)

―めっちゃうまいもんね、しっかり“何が問われているか”が理解できているし、ちゃんと結論までもっていくスキルがついているんだなって感じるね。

りりさん めっちゃ照れる(笑)

神戸では絶対にない会話や経験


―ちなみに、鵡川だからこそできた体験とかってある?

りりさん 道南エリアならではで、いろんな農作物を作っているのが印象的で、6月に芋を植える体験ができたことは、大阪ではやらなかっただろうなって思いますね。新鮮なトマトをすり潰したジュースをもらったり、搾りたての牛乳をもらったりとか、“自然そのものに触れる機会が多い”って思いますね!キツネが街中にいるってお話したのもそうですね!

―ああ~確かに

りりさん 同級生にアルバイトで今日何するの?って聞くと「キャベツの収穫」って(笑)在籍校では絶対ない会話なんですよ。神戸で友達にアルバイト何しているか聞くとカフェやコンビニなわけですよね。全然違う環境に来ているんだなって実感しますね。

―おおお、面白いね。


※写真はイメージです

見えてきた自分の将来


―話は変わるんだけど、進路や将来についての考えはどう?

りりさん もともと、留学する前は進路についてあんまり考えられていなかったんですよね。在籍校が中高一貫校なんですけど、大学付属なので、推薦でそこにはいけるのかなあとは思っていたくらいで。

―ああ、なるほどね

りりさん ただ、その大学の学部学科一覧を見ても、いまいちピンとくるものがなかったんですよね。

―そうなんだね~

りりさん でも留学して、鵡川高校のインターンプログラムで病院に行ったんですね。2日間の体験の中で、看護師っていいなって思えたんですね。実は両親が看護師で、少し興味自体はあったんですけど、医療に携わるっていいなって実感できたんですよ。

―うんうん

りりさん その経験と実感があったので、親や在籍校の先生にも将来に対して思っていることを打ち明けることができたことは、成長したなと思うし、自分のやりたいことが留学をお通して定まってきたなって思います。

―はえ~1年でだいぶ変わるんだね。そのうえで、3年生で神戸に戻ってやりたいことってある?

りりさん ええっと。でもまずは友達と遊びたい(笑)経験したことも話したい!あとは、留学前はすごく受け身で、自分の前にボールが回ってきたらとるけど、自分からは取にはいかないってスタンスだったんですね。だけど、この1年で積極性もついたし、高校生活最後の1年なので、挑戦できるチャンスがあればやれることはやりたいなって思いますね。

―いいねいいね

りりさん あともうひとつ。在籍校がミッション系の学校で礼拝があるんですけど、その時に生徒が全校生徒にプレゼンできるきかいがあるんですね。そこで今回の留学経験の話をしたいなあって思いますね!

写真はイメージです


<後編・編集後記>
在籍校にいては絶対になかった会話だったと話してくれた、同級生のアルバイトの話が非常に印象的でした。鵡川での当たり前は、神戸では当たり前ではない、そう実感した様子のりりさん。私たちもこの言葉から、改めて学びを得ることができます。日本国内にも、地域によって文化や暮らし、学びの環境が全く違い、そして地域課題もそれぞれに違うということです。「留学」と言えば「海外」と思いがちですが、海外に興味を持つことと同時に、まずは自国日本の色んな地域を知ってみるという選択も面白いのではないでしょうか。


<高2留学 経験者が語る アーカイブ>



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